King Tut展 に行ってきた

King Tut is back again in LA!

というとマックのMac Ribサンドイッチと同じような扱いで(Mac Rib is Back! )申し訳ないのだが、古代エジプト ツタンカーメン展がLAのScience Museumで行われている。で、すごい人気。

公開されてからもう数ヶ月になるというのに、チケットは前売りで買わないと会場に入れないという有様。夭逝した美しきプリンス Tut (aka ツタンカーメン)は世界中どこに行っても人気があるが、今回の盛り上がりはかなり異常。

 

実は、私はこの展覧会にあまり興味がなかった。というのは、私はかれこれ30年ほど前にエジプトのカイロに旅行に行ったことがあり、「本物」を見てしまったからだ。その時の衝撃を、美術館の展示品が越えられるはずもない、という驕りがある。

 

だが、この前評判である。発掘100 年記念で遺品の多くはEgyptを出るのは今回が最後だという噂。何より三連休何も対してやる事もなかったし、ここいらで1つ子供にイベントを注入しとくか、という親心/下心である。30ドルのチケットを3枚購入しいざ、Tut王子の元へ。💔

 

さて、Museumに着くと門のところで黒人のおじさんがParking Feeを請求。20ドルも取られて驚き。いつもタダなのにさ。仕方ないか、王子に会うんだから。で、中に入るとバーゲンセール並みの黒山の人だかり。オプショナルの音声案内機を3人で購入し、展示場に向かう。

 

展示品はそれなりに面白かった。何よりまばゆい金をちりばめた精巧な美術品、意味を持った遺品は、3000年前とは思えない。

 

500以上展示されているという品々は、どれも、王子の永遠の命を願う気持ちからという。全盛期のエジプトで9歳で王になり、19歳で命を落とした若きプリンス。周りの人の落胆ぶりと永遠のエジプトと王子のパワーを願う気持ちが目に見えるようである。

 

さて、一つ文句を言わしてもらおう。王子に会えなかったのである。王子の石棺さえもない。そう、王子自身はエジプトにいるのだ。なんでどこにもそう書いてないわけ?すっかり騙されてしまった、っていうかそれが当然って事かいな?

 

諦めておみやげ屋さんでKing Tutの顔のついたマグカップやペンを買う。明日から毎朝、エジプトに眠る若き王子に思いを馳せながらコーヒーを飲むことにしよう。