Star Wars にみるアメリカ人のオヤジのロマン

映画 Star Wars  Solo を観て来た。

 

あれ、またStar Wars Movie?? この間 Star Wars、観たばっかだよね、という反応をする人が多い。

実際、その通りで、Last Jedi は去年2017年公開。今年はSpin-offnのHan Solo、そして来年の2019年にはStar Wars Episode IXの公開が控えている。Star Wars の映画が毎年公開だなんて、今までの歴史ではなかった。この大量生産感はまるでMarvel 映画みたいじゃない、と感じる人も多いと思う。

 

だが、ここアメリカでは(日本でも大いにそうだが)、Star Wars の根っからのオタクという人が幅広い年齢層に見られるのだが、特に中年の4,50代のおじさん達のコアファンぶりには到底かないっこない。私の友人の旦那様にそのような方が何人かいらっしゃる。

 

その奥さんふたりが口を揃えていうには、子供が生まれる前はStarWarsオタクだということは全く知らなかったのだそう。ところが、男の子が生まれ、Toy Storeで隠せないムズムズ感が湧き上がるのであろう、子育ての多くにStarWarsが絡むという結果をううむ。Halloweenは親子揃ってStarWarsのコスチューム、StarWarsレゴ、ヒューヒューと音を立てStarWarsチャンバラ、おまけにフィギャーを買い与えるという具合である。そしてそのStarWars洗脳を思い切り浴びた男の子はStarWars好きになるのは間違えない。

 

StarWarsは1977年に生まれた。そのまだSFが真新しい時代、美しく幻想的で冒険に満ちた世界はショッキングだったに違いない。そのショック感とStarWarsと共に生きたという自分の生い立ちが重なったノスタルジアは自然と子育てにも投影され、その息子は

StarWarsを「なんだかわかんないけどすごいもの」と思うらしい。

 

うちの配偶者はStarWars好きではなかった。半分StarWarsオタクをバカにしつつ、その聖域に立ち入れない虚しさを抱え、何か羨ましいと感じている部分もあるらしい。私にも気持ちがわかる。

 

さて、SOLOである。簡単な感想を言うと、素晴らしい映画だった。批評家たちは色々言うだろうが、Harisson Ford以外にSoloはあり得ないと頑なに思っていたおじさんたちも「まあ、いい俳優だよね」「新しいスターウオーズの時代だよね」などと言っていた。

 

そう言うとき、オヤジのロマン的な郷愁をうっとりと感じる。キラキラした目をした少年だった自分を思い、もう過去はすぎたのだと思う一方、自分の息子が今そうなのだと気づき、また誇りに思う。世代交代の美というべきか。映画を見終わり、やはり映画以上の存在なのだと、周りのaudiencenの拍手に思う。