大谷選手は本当にアメリカで人気があるか

大谷選手がエンジェルズで大活躍している。

日本の家族や友達によく、

「日本では大谷がアメリカで大人気みたいにこっちでニュースで書かれてるけど、本当なの?」

と聞かれる。

 

その答えは、"Very much so " つまり、本当にその通りだということだ。

 

エンジェルスは私たちの地元の球団なので、その盛り上がりを直にビンビン感じるということもある。さて、エンジェルスである。地元なので毎年何回か応援に行っていたが、いつも負けていた。へっぽこな弱い球団だったのだ。「だった」と過去形にしたのは今年はそうでもない、という雰囲気になのだ。その理由の一つは、確かに大谷選手の貢献によるものだったりする。今年は他選手の打線もいい。

 

23歳で日本のベーブルースと謳われていた大谷君は、米国野球界でスカウトの時点、またはそれ前から話題になっていたらしい。だから、エンジェルスに決まった、と聞いた時、アメリカ野球界では衝撃が走った。

 

なんかの間違えじゃない? 勘違いしてるんじゃない?

あんな弱小球団に? しかも、こんな契約金で?(かなりバーゲン)

 

NY Yankeesじゃないの? LA Dodgersじゃないの?

 

ラジオなんかでそんな言葉が実際飛び交っていた。

 

でも、大谷選手がエンジェルスを選んだのは大正解だったのだ。まず、弱小エンジェルスの救世主がごとく扱われる役を担えたのだ。エンジェルスの弱さをいつかはと思いながら応援し続けて来た地元の人々に夢を与え、なくてはならない存在となった。そう。私の周りのアメリカ人は皆大谷君が大好きだ。でも、地元だから大大大好きだ。だって、エンジェルスは弱かった。地元球団を盛り上げてくれた彼はアイドルだ。大谷選手はラッキーだったのだ。他の大きな球団だったらここまでドラマチックじゃなかったかもしれない。まあ、それなりに話題になったとは思うけど。愛されぶりが半端じゃない。

 

もう一つのラッキーさはそのドラマチックなデビューである。まだトレーニング中の試合の時、大谷選手は目を覆うほど絶不調だった。いろいろな記事が

「実際はメジャーではダメなんじゃないの?」

と意地悪く書きたて、みんなやっぱりそっか、かいかぶりか、、、、いい夢見せてくれてありがと、てな感じでちょっとシュンとした。

 

それが、実際の試合が始まったらいきなり、あの絶好調ぶり!ホームラン、三振!、、、。正直ちょっとストーリー出来過ぎ。その落差がまた、あまのじゃくなアメリカ人を刺激したのでしょう、、、。映画でありますよね、もう、ダメだと思った瞬間に、主役がむっくり起き上がって相手をやっつけるというアレです。もうダメだと思ったからこそ、余計盛り上がるでしょう。大谷選手も一緒。

それもひっくるめて、やはりそういう星の元に生まれたスターなお方なのかなと。

 

その大谷選手を先日実際地元エンジェルス球場で見た。こんな混んだ球場見たことない。別の球団を見に来たのかと目を疑った。さて、大谷氏は絶好調。先発ピッチャーで、三線を奪い続けた。当然周りの観客狂喜乱舞!

さて、試合後の話。入口を出ようと思ったら異様な熱気で出られない。目に飛び込んだのは、プロショップの中やその周辺で右往左往する日本人たち!Ohtaniと書かれたT-shirtをもぎ取るように掴み、レジに走る人々、、、。

ああ。ああ、素晴らしい!

私は初めて、、、日本人に対して、正直仲間意識が生まれました。!わざわざカリフォルニアくんだりまで大谷君を応援しに来て、シャツを買って帰るツアーの人々。そうだ、大谷選手は日本の代表なんだ!みんなの誇りなんだ! 私も応援しなくちゃ、という気に俄然となって来た。早速、6月には2回、応援に行くことに決めた。大谷って漢字で書いたプラカード持ってはっぴ着てくかな。

 

ps ところで、大谷君は、私と同じ市に住んでいるそうです。おそらく大豪邸だと思うので、近づくすべもありませんが、、。